こんにちは!NEO FLAG.です。
社会人生活を送る上で、切っても切り離せないのが“ストレス”。もしかしたら、一切のストレスを感じることなく働けている人のほうが少数派かもしれません。
近年では「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が浸透しつつあります。広く「仕事と私生活の調和を目指すこと」を意味する言葉ではありますが、これを実現するためには「ストレスを解消できる時間を設ける」ことも重要です。
しかし、忙しない日常生活の中で、上手にストレスを解消するのは至難の業。
「ストレス解消を個々の社員に任せず、会社として対策を講じたい」と考えていても、どのようにすればよいかわからない人事・総務担当者も多いのではないでしょうか?
本記事では「社内のコミュニケーション不足とストレスを解消する方法」についてご紹介します。
2016年より「企業のストレスチェック」が義務化
労働者のストレス過多を重くみた厚生労働省は、2016年よりストレスチェック制度を義務化しました。
51名を超える事業所は、定期的に従業員のストレス状況をチェックしなければなりません(50名以下の場合、実施努力義務とされる)
ストレスチェックには、従業員のストレス度を明確にし、本人と企業の両者がそれを自覚することにより、「職場環境の改善」や「メンタルヘルス不調を防止する」目的があります。
働く大人のストレスは会社組織だけの問題ではなく、日本全体の問題だといえるかもしれません。
従業員のストレス要因
では会社で働く従業員は、具体的にどのようなストレスを抱えているのでしょうか。会社で感じるストレス要因は、大きく分けて以下の5つです。
- 人間関係の悩み(上司部下、同僚間など)
- 仕事内容
- 忙しすぎる
- 給与・待遇
- プライベートとのバランス
人間関係の悩み
特に多いのが、人間関係に悩み、ストレスを抱えているパターンです。
会社の規模にもよりますが、組織内にはさまざまなタイプの社員が所属しています。各々の社員は、職位や学歴だけでなく、お互いの仕事の進め方、性格などもそれぞれ異なります。同じ会社の仲間とはいえ、お互いの違いや個性を許容し、受け入れることはそう簡単ではありません。業種や職種、仕事内容によっては、自身の個性を封じ、会社のルールに合わせなければならない場面も出てくるでしょう。
これにより職場の人間関係に悩み、ストレスを抱える社員が増えると考えられます。
人間関係が原因で生じるストレスの度合いは、「新入社員」でも「既存社員」でも変わりません。
例えば、「新卒1年未満で転職した経験がある人」に向けた以下のアンケートでは、転職理由の1位が「人間関係」という結果が出ています。
新入社員が転職を決意した背景には、「先輩社員となじめない」「そりが合わない」というものから、「上司にパワハラされた」「教育係に無視されている」といういじめに近いものまで、さまざまな理由があるようです。
既存社員もまた、職場の人間関係にストレスを抱えています。
上記のアンケートによると「職場に苦手・嫌いと感じる部下や後輩がいる」と回答した人は全体の84.6%。部下の態度やマナーに対してストレスを感じている上司・先輩社員が多いことがわかりました。
自社の社員に健やかに働き続けてもらうためには、良好な人間関係を保つことが大切だとよくわかりますね。
仕事内容
自身の仕事内容にストレスを感じている社員も少なくないようです。その理由として、以下のようなケースが挙げられます。
- 部署異動により慣れない仕事を担当することになった
- 仕事内容が自身のスキル・経験・適正に見合わない
- 達成目標が高すぎてプレッシャーに感じている
- スキルアップの機会がなく成長が感じられない など
会社に属すメンバーの多くが、1日の大半を会社で仕事をして過ごします。その仕事内容に対してストレスを感じているのは、「危険信号」だといえるでしょう。
忙しすぎる
ストレスを感じている社員の中には、多忙な日々が続き、心身ともに疲れ果てていることも。社員が以下に当てはまっている場合は注意が必要です。
- 長時間の残業や休日出勤が続いている
- 人手不足で業務を分担できる人員がいない
- 仕事が最優先でプライベートが疎かになっている など
給与・待遇
自身の給与や待遇面に関して、ストレスを抱えている社員もいるようです。
- 給料が上がらない
- ボーナスが減らされた
- 昇進し部下の面倒を見なければならなくなった など
プライベートとのバランス
仕事とプライベートを完全に切り離すことはできません。私たちの日常は、それぞれが影響を与えあいながら、形作られます。時には折り合いをつけなければならない場面もありますが、これをストレスに感じる人も多いのではないでしょうか。
特に、20代から40代の「子育て世代」や「働きながら同居家族の介護をする人」は、大きな負担を感じているケースが少なくありません。
- 育児と仕事の両立
- 家族間の問題(介護や離婚問題など)
- 仕事と家事の両立 など
社員のストレスを放置してはいけない理由
社員のストレスを感じ取った際、そのまま何の対策も講じず、放置することは避けたほうがよいでしょう。
社員の転職につながる
高ストレスな職場は、社員の入れ替わりが激しくなりがちです。例え給与や待遇面で大きなメリットがあったとしても、ストレスフルな環境に長く身をおきたくないと感じるのは自然なことでしょう。ストレスにさらされ続けた従業員は、徐々に会社へのエンゲージメントが低下し、「もっと好条件で環境の良い会社に転職したい」と考えるようになります。これは何らおかしなことではありません。
これを放置すると、社員の転職が相次ぎ、中堅・ベテラン人材の層が薄くなります。一部の既存社員と新入社員だけでは、業務に支障を来たすリスクがあり、組織として危険な状況に置かれるでしょう。
心身の不調を招く
長期間大きなストレスにさらされ続ければ、当然健康面にも問題が生じます。職場のストレスが原因で、うつ病やパニック障害などの心の病を発症するケースも少なくありません。身体面では、長時間残業や休日出勤の連続がたたり、最悪の場合、突然の病に倒れることも…。
体調不良により休職・離職を余儀なくされる社員が続出する前に、十分な休息をとれる環境を整備しましょう。
組織力が低下し、生産性が下がる
ストレス過多な社員の転職・休職が多発する企業は、マンパワー不足が深刻化します。
例え新たに人材を補充したとしても、「社歴が浅く業務内容に不安がある」「部署・チームのルールを教育する必要がある」などの理由から、即戦力としての活躍は難しいケースも。
これにより会社全体の組織力が低下し、大きく生産性が下がるリスクがあります。
テレワーク続きのコロナ禍ではストレスを感じる人が増えている
2019年以後、新型コロナウイルスの感染拡大により、日本人の働き方も大きく変わりました。これまでは週5日オフィスに出勤していた人も、「週3テレワーク」「フルで在宅勤務」に切り替わった方も多いでしょう。
働き方の選択肢にテレワークが加わり、仕事で生じるストレスも大きく変化しました。
良い変化としては、「通勤時間がなくなった」「他者と顔を合わせる必要がないためさらに業務に集中できるようになった」などが挙げられます。
ストレスを感じる理由の第一位は「仕事とプライベートの区別ができない」こと
しかしその反面、悪い変化もあります。
「テレワークで生じるストレス」について調査した以下のアンケートでは、その事実が浮き彫りになりました。
ストレスを感じる理由の第一位は「仕事とプライベートの区別ができない」こと。
2020年、同項目の解答数は、男性が53%、女性が54.6%でした。しかし、1年後の2021年には男女ともに5%以上割合が増加しています。
テレワークは自宅の自室内で行なっているケースがほとんど。気分転換の方法が難しく、オンとオフの切り替えが難しいと考えている人が多いのではないでしょうか。
「上司・同僚とのコミュニケーションが取りづらい、減った」が約4割
同アンケートでストレスを感じる理由の第二位となったのは「上司・同僚とのコミュニケーションが取りづらい、減った」という項目です。「電話やメールをするタイミングがつかめない」「雑談の機会が減りお互いの仕事の状況がわからない」などの理由から、仕事をスムーズに進めることが難しく、ストレスを感じているようです。
新型コロナの収束が見えず、テレワーク中心の生活が長引くにつれ、「在宅勤務ならではのストレス」に苛まれている人が多いのかもしれません。
社内イベントでコミュニケーション不足&ストレスを同時に解消する
前項で挙げた「コロナ禍のストレス問題」「社内コミュニケーションの課題」をクリアするために、社内イベントを企画するのもひとつの方法です。
社内イベントを企画するメリット
- 気分転換になる
- 社員間の交流が活性化する
- 良好な人間関係の構築が期待できる
- テレワークにより生じた孤独感の解消 など
これらのメリットが期待できる社内イベントの種類について、詳しくご説明します。
コミュニケーション不足&ストレスを解消する方法1:懇親会
開催形式 | リアル、オンライン、ハイブリッド |
会の規模 | 小規模〜大規模 |
まずは社内懇親会です。料理や飲み物を準備し、社員同士の親睦を深める目的で実施されます。
自社オフィスや社外の飲食店で行う「リアル懇親会」の他に、ZOOM等のWEB会議ツールを用いた「オンライン懇親会」、リアルとオンラインをMIXさせた「ハイブリッド懇親会」など、さまざまな開催形式に対応可能です。
懇親会を行うメリット
- 他メンバーとの交流はストレス解消・コミュニケーション活性化に有効
- テレワーク導入で発生したコミュニケーションの悩み(雑談できない等)を解消できる
- 会を通して参加者の新たな一面を知ることで関係性好転が期待できる など
コミュニケーション不足&ストレス解消を実現する懇親会アイデア
上記で挙げた通り、コロナ禍の懇親会には「リアル」「オンライン」「ハイブリッド」の3つの方法があります。いずれの開催形式でも共通する懇親会アイデアがあります。
それは「少人数チームで雑談する機会をセッティングする」こと。
例えば「チームごとに座席を分ける(リアル懇親会)」「各チームでトークルームを振り分ける(オンライン懇親会)」などがこれにあたります。人数が多ければ多いほど、全員とコミュニケーションをとるのは難しいもの。そのため、幹事が主導となり、参加者を最大7,8名程度の少人数チームに振り分けましょう。
チームメンバーの割り振りについては、現場の状況を見て考えると良いでしょう。
例えば…
- 上司との関係性にストレスを感じている…同期チーム
- 後輩とのコミュニケーションに課題がある…年齢が近い先輩後輩チーム
- 育児に悩み・ストレスを抱えた社員がいる…先輩ママパパ社員チーム
- 異動を控えて不安を抱えている…異動先の先輩社員と同チーム など
参加する社員の悩みやストレスに寄り添ったチーム編成にすると良いでしょう。
コミュニケーション不足&ストレスを解消する方法2:部署対抗戦
開催形式 | リアル、オンライン、ハイブリッド |
会の規模 | 中規模〜大規模 |
コミュニケーション不足やストレス解消を目的とし、社内イベント「部署対抗戦」を企画する企業もあります。その名の通り、部署間でレクリエーションやゲームを行い、その結果で競います。
部署対抗戦の例
- クイズ大会
- スポーツ大会
- プレゼン大会
- スピーチ大会 など
また、前項で紹介した「懇親会」のプログラムのひとつとして、これらの部署対抗戦を盛り込んでも良いでしょう。
★対抗戦を盛り込んだオンライン忘年会の例★
部署対抗戦を行うメリット
- 同チーム内のコミュニケーション活性化が期待できる
- チームメンバー同士の結束力が増す
- 身体を動かすことでストレス発散になる(スポーツ大会) など
コミュニケーション不足&ストレス解消を実現する部署対抗戦のポイント
部署対抗戦をビジネスよりの内容(スピーチ大会、プレゼン大会)にする場合、事前に準備期間を設ける必要があります。
例えばスライドの作成や発表の練習など、入念に準備をする社員もいるでしょう。しかし、準備に時間をとられ、逆に社員の負担になってしまえば元も子もありません。そのため、準備にかかる時間や作業量も考慮した上でイベントの内容を考えることが大切です。
さらに、部署対抗戦を行う際は、優勝チームやMVPへの景品も用意しておくと◎社員の積極的な参加につながります。
コミュニケーション不足&ストレスを解消する方法3:季節行事イベント
開催形式 | リアル、オンライン、ハイブリッド |
会の規模 | 小規模〜大規模 |
慢性化したコミュニケーション不足やストレス過多を解消するため、定期的に季節行事イベントを開催しても良いでしょう。テレワーク続きでなかなか外の空気に触れられなかった社員の良い気分転換になります。
季節行事イベントの例
- 新年会(1月)
- お花見(3,4,5月)
- 納涼祭(7,8月)
- ハロウィンパーティ(10月)
- クリスマス会(12月)
- 忘年会(12月)
上記の季節行事イベントは、必ずしも対面でなければ開催できないというわけではありません。いずれもオンライン形式であっても実現可能です。
オンラインイベントの詳細については、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
★オンライン社内イベントの事例を一挙紹介★
季節行事イベントを行うメリット
- 定期的に開催できる
- 季節感を感じることができる
- 気分転換になる
コミュニケーション不足&ストレス解消を実現する季節行事イベントのポイント
会場を社内に設定する場合、季節感が感じられる演出を施すのがおすすめです。
例えコミュニケーション不足やストレス解消を目的とした会であっても、参加者にとって会場は職場であることに変わりありません。上手く息抜きできなかったり、仕事の様子が気になり途中で離脱する方もいるかもしれません。
そのため、料理や飲み物、イベント会場などに装飾を施し、非日常を演出すると良いでしょう。いつもと違う楽しげな雰囲気を感じ取り、積極的に参加してくれます。
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