こんにちは!「NEO FLAG.」です。
来年度の採用活動に向けて、さまざまな準備を進めている人事担当者も少なくありません。過去の反省を活かし、新卒採用率のアップや採用活動の幅を広げるなど、毎年試行錯誤を繰り返している方も多いのではないでしょうか?
採用活動において、まず人事担当が恐れるのは「内定辞退率の増加」といわれています。
できることなら、内定通知を出した内定者には、全員そろって入社して欲しいもの。
しかし、就活生の売り手市場が続く中、なかなかその願望が叶いにくいことも事実です。
さらにコロナ禍において「働き方」も大きく変化。
途中で就活をやめ、起業する学生などもいます。働き方の多様化は、新卒採用においても考えなければならないポイントのひとつとなっています。
そのような背景がある中、内定辞退を防ぐためには「内定者の心理」を知り、時には寄り添う姿勢をあらわすことが大切です。
今回は「内定辞退の理由」をランキング形式でご紹介します。
内定者フォローに役立つ情報まとめ
近年の就活トレンド。「2社以上の内定を獲得し入社する企業を選ぶ」内定者が増えている
内定辞退の理由についてご紹介する前に、昨今の新卒採用の現状について詳しくご紹介します。
株式会社リクルートが発表した以下のアンケートの数字を参考に見てみましょう。
リクルート 就職みらい研究所「就職プロセス調査」(2023年卒)
- 発表日時:2022年3月1日時点
- 調査方法:オンライン
- 主な内容:内定状況
2023年卒
- 調査対象:学生5,214人(内訳:大学生4,174人/大学院生1,040人)
- 調査期間:2022年3月1日~3月4日
- 集計対象者数:大学生 1,049人/大学院生 311人
2022年卒
- 調査対象:学生5,663人(内訳:大学生4,658人/大学院生1,005人)
- 調査期間:2021年3月1日~3月4日
- 集計対象者数:大学生 1,252人/大学院生 363人
2021年卒
- 調査対象:学生1,706人(内訳:大学生1,317人/大学院生389人)
- 調査期間:2020年3月1日~3月16日
- 集計対象者数:大学生 482人/大学院生 193人
内定者の内定辞退率は60%以上
以下のアンケートは、「新卒者の内定辞退率」をグラフで表したものです。
2021年度、2022年度ともに、10月をピークに内定辞退率が増加する傾向にあります。
2022年卒の内定辞退率は62.4%。半数以上の就活生が、1社以上の内定を断る傾向にあります。
内定者の内定取得企業数は「2社以上」が3割超え
同アンケート調査の「内定取得企業数」についても調べてみました。
すると、2社以上の内定を獲得している内定者は、2022年卒が30.9%、23年卒は35.1%。3割以上の就活生が複数の内定を獲得し、その中から入社する企業を選んでいるようです。
「2社以上の内定を辞退する内定者」もいる
また具体的な「内定辞退企業数」も浮かび上がりました。
2023年卒で「2社以上の内定を辞退する内定者」は全体の7.7%。
少数派ではありますが、内定者の約10人にひとりは、複数の内定を辞退していることがわかりました。
その一方で、「内定辞退企業数がゼロ(=1社から内定をもらい、その会社に入社する)」の就活生は、21・22・23年通して全体の約8割と大多数を占めています。しかし、その数字は年々減少しており、今後もこの傾向が続くことが予想されます。
これらのデータから、就活生の売り手市場がさらに加速していることが判明しました。
特に「複数の内定を獲得し、その中から入社する企業を選ぶ就活生」が徐々に増加しています。
内定辞退を防ぐには、内定者心理を知る必要がある
このような背景がある中で、内定通知を出した内定者に無事入社してもらうためには、まず人事担当者が内定者心理を知る必要があります。
内定者心理を知るためには、多角的な視点から自社の採用活動を見直しましょう。
例えば
- どんな採用活動をすれば内定承諾をしてもらえるのか
- なぜ内定辞退をしたのか
- 内定者はどのようなポイントにおいて、自社と他社を比較するのか
- 採用活動において打ち出すべきポイントは何か など
本記事でご紹介する「内定辞退をする理由ランキング」も内定者心理を知るために役立つ情報です。
以下のアンケート内容を参考に、「内定者が内定辞退をする理由ランキング」をご紹介します。
参照元:https://partners.en-japan.com/special/old/160106/2/
内定者が内定辞退をする理由ランキング第5位「面接時の印象が悪かった」
第5位は「面接時の印象が悪かった」です。
当社が過去に就職面接を受けた就活生のコメントをリサーチしたところ、以下のようなエピソードが見受けられました。
- 「面接官の対応が高圧的で怖かった」
- 「グループ面談で、他の就活生を前に恥をかかされるような発言をされた」
- 「オフィスの受付の方の対応が乱雑で『他の来客にも同じような対応なのかな?』と不安になった」
- 「トイレが不衛生で、毎日通勤したい会社だと思えなかった」
- 「廊下ですれ違った先輩社員たちがギスギスした雰囲気で、人間関係が悪いのかもしれないと思った」 など
内定者が面接時に見ているポイント
まず内定者は面接時、主に以下の点をよくみています。
- 面接官の対応、態度
- 面接時の質問内容
- オフィスの雰囲気
- 社員の雰囲気
人事担当は、これら4つのポイントにおいて気を配り、時には改善することが必要です。
《解決策》採用面接をする面接官のための研修プログラムを取り入れる企業も
近年では、面接官のための研修プログラムを実施する企業も増えてきました。面接官が就活生にプレッシャーをかける「圧迫面接」や就活生への不適切な質問などは、ご法度です。内定辞退を招くだけでなく、会社のブランドに傷をつけることになりかねません。
研修プログラムは、上記のような事故を防ぐためだけではなく、「初めて採用面接を担当するけれどどう進めたらいいかわからない」「就活生のどのようなポイントをみて、判断すればいいかわからない」といった、不安を抱えている社員にも有効です。
研修プログラムでは、主に以下のような内容を学びます。
- 面接官に必要な心構え
- 高圧的に感じさせない話し方
- 就活生への質問のポイント
- 就活生の話に耳を傾ける姿勢
- 就活生の回答のどんな点を掘り下げるべきか
- ロールプレイングを通して「面接」を体験する など
自社の面接に課題があると感じている人事担当者は、面接官のための研修プログラムを導入してみてもいいかもしれませんね。
内定者が内定辞退をする理由ランキング第4位「面接や求人の内容と事実にギャップがある」
第4位は、「面接や求人の内容と事実にギャップがある」です。
例えば…
- 「地方転勤はないと聞いていたのに、北海道支社への入社が濃厚と言われた」
- 「採用ポジションが求人の内容と大きく違う」
- 「求人では『日勤のみ』と記載されていたのに、面接で質問したところ『夜勤もある』と言われた」
- 「離職率が低いことを魅力的に感じていたのに、辞める人が多いことがわかった」 など
「求人票の虚偽記載NG」は職業安定法でも定められている
企業が求人を募集する際に必ず把握しておくべきポイントです。まず職業安定法第5条の3では、以下が義務付けられています。
従業員を採用しようとする事業主は、労働者が従事すべき業務の内容および賃金,労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。
この法律は、正しい労働条件の明示を求めたものです。
これに基づき、求人票に虚偽の内容(給与や勤務地などその他の労働条件)を記載することは禁じられています。
内定辞退を招く以前に、罰則や行政指導の対象になりかねないため、注意が必要です。
《解決策》内定者に誤解を生まないコミュニケーションが大切
内定者が「聞いていた話と違う」と感じるのには、必ず理由があります。きちんとした企業であれば前項のような求人票の虚偽記載をしているケースのほうが少ないかもしれません。では、なぜ内定者に「イメージとギャップがあった」と思われてしまうのでしょうか。
その原因のひとつとして、「内定者が気になる・気にしているポイント」を解消するためのコミュニケーションが取れていなかったことが挙げられます。
毎年同様の基準を基に採用活動を行なっている人事担当から見れば、給与面や待遇面などその他労働条件は「変わらず当たり前に説明するもの」になっていませんか?
しかし、上記で挙げた通り、内定者にはそれぞれ「気になる・気にしているポイント」があります。人事担当者は各内定者の不安に感じている点や特に重要視しているポイントを汲みとり、わかりやすく説明することが求められています。
メールや電話連絡だけでなく、必要に応じてオンライン面談などを行い、内定者と企業のギャップを埋める作業に取り組むと良いかもしれません。
内定者フォローに悩む人事担当者必見!
内定者が内定辞退をする理由ランキング第3位「環境面に不安がある」(社風や社内の雰囲気が合わないなど)
第3位は、「環境面に不安がある」です。
例えば…
- 「HPや会社説明会ではわからなかったが、想像していたよりも体育会系の会社で、自分には合わないと感じた」
- 「先輩社員や上司との距離感が近すぎて、自分には馴染めないかもしれないと不安に感じた」
- 「女性管理職が少なく、この会社で活躍できる未来が見えないと感じた」
- 「残業時間が多いことを知り、今後のライフプランを考えると、長期的に働ける会社ではないと思った」
内定者が気にする「入社企業の環境」とは
環境面と一言でいっても、その言葉の指す意味は広く、なかなか想像しにくいものです。入社する企業を決める際、内定者が気にする環境面の具体例について、代表的なものをいくつかピックアップしました。
- 社風
- 社内の人間関係
- オフィスの雰囲気(室内環境や作業環境)
- オフィスの設備
- 先輩社員や上司のキャリアモデル
- 仕事の負荷
- 既存社員の働き方(自己裁量権の有無、有休消化率、残業時間など)
これらの項目において問題がある場合、内定者へのアプローチ以前に、社内の問題を解決するのが近道です。他部署とも連携を取り合い、課題を解決することで、内定者が「入社したい」「この会社で長く働きたい」と思ってもらえる組織づくりにつながるでしょう。
そのためのひとつの施策として「内定者インターン」を取り入れるのも効果的です。
ココシロインターンは、学生の自律したキャリア開拓を支援し、優秀な学生と企業のマッチングをサポートします。長期インターン採用を通じて、企業と学生双方にとって理想的な出会いを実現します。
内定者が内定辞退をする理由ランキング第2位「他社への入社を決めたから」(第一希望の選考通過&内定承諾をした)
第2位は、「他社への入社を決めたから」です。
例えば…
- 「同業界シェア1位の企業から内定が出たためそちらを選んだ」
- 「就活や複数回の面接を通して、他に魅力的な企業を見つけた」
- 「選考を通じて、自分には別の企業の方が合うと思った」
- 「もともと他社が第一希望で、その思いが揺るがなかった」
内定者は多角的に企業を見て、自分が入社する企業を比較・検討する
他社に入社を決める内定者の多くは、内定獲得済みの企業を比較検討したのちに、「自分が入社する企業」と「内定辞退する企業」を選びます。
その場合、「初任給が最も高額な企業」「自宅から一番通いやすい企業」など、何か1点だけを理由に内定承諾する内定者のほうが少数派です。多くの場合、多角的な視点から企業を見て、判断するケースがほとんどです。
《解決策》内定者に「他社よりも自社」を選んでもらう方法
その中で自社を選んでもらうには、諸々の条件を掛け合わせ、魅力的な企業だと感じてもらう必要があります。
例えば…
- スキルアップに直結する(若手活躍×豊富な研修プログラム)
- プライベートの充実が図れる(充実した福利厚生×高い有休消化率)
- 女性活躍が期待できる(女性管理職の増加×産休・育休制度の充実化)
- 会社の成長が見込める(経営の多角化×将来性のある事業への投資) など
内定者に他社よりも自社を選んでもらうためには、過去の実績を振り返り、改善点をあげるのが最初の一歩です。その作業の中で、「掛け合わせることで魅力が倍増するポイント」を洗い出すと良いかもしれませんね。
《解決策》内定者同士の絆を深めるのも効果的
20代で離職する人の多くは、人間関係に悩み、退職を決める傾向にあります。初めての社会人生活で、先輩社員や上司との付き合い方に苦悩する新卒者も少なくありません。内定者の中にも、「良い人間関係を築き、楽しく働きたい」と考えている人は多数派でしょう。
そのような内定者の辞退を食い止めるには、「良い人間関係の中、楽しく働ける環境であること(そうあろうとする努力を続けている企業であること)」を見せるのも効果的です。
内定者懇親会で同期の絆が深まる演出をしたり、先輩社員との楽しい交流の場を提供するのがいいでしょう。
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内定者が内定辞退をする理由ランキング第1位「条件面が合わない」(勤務地/給与/福利厚生/その他待遇)
第1位は、「条件面が合わないから」です。
例えば…
- 「他社よりも給与が低い(初任給/基本給)」
- 「家賃補助などの福利厚生が手薄で、長く働くには不安を感じる」
- 「地方転勤が多い。今後結婚や出産など家庭を築くにはデメリットに感じた」
《解決策》福利厚生の充実化を図り、内定者にアピールするのも大切
内定者は複数獲得した内定の中から、自社と他社を比べ、入社する企業を選びます。自問自答を繰り返す中で「会社が自分に対して何をしてくれるのか」と考える内定者もいることでしょう。
会社が社員に対して還元できることのひとつとして、福利厚生が挙げられます。近年では、福利厚生が充実した企業に入りたいと考える就活生も少なくありません。これに対応するため、多くの福利厚生を取り入れ、就活生に向けてアピールする企業も増えています。
さまざまな内定者がいる中、それぞれの希望に合う条件を提示するのは、とても難しいことです。人事担当者は個々に対応するための方法を考える前に、福利厚生全体の見直しを図った方が良いかもしれません。
結果として従業員エンゲージメント向上にもつながりますよ。
「総合的に考えた末に入社が難しい」と内定辞退する内定者もいる
ここまで、「内定者が内定辞退をする理由ランキング」として代表的なものを5つご紹介しました。
- 条件面が合わない(勤務地/給与/その他待遇)
- 他社への入社を決めたから(第一希望の選考通過&内定承諾をした)
- 環境面に不安がある(社風や社内の雰囲気が合わないなど)
- 面接や求人の内容と事実にギャップがある
- 面接時の印象が悪かった
しかし、上記の理由の他にも、「総合的に見て考えた末に内定辞退を決める内定者」もいます。
現在の人事担当者には、それぞれの内定者の希望や条件面、理想のキャリアプランを聞き取り、ギャップを埋めるために働きかけるコミュニケーション手法が必要とされているのかもしれませんね。
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