こんにちは!NEO FLAG.です。
新卒採用を担当する人事担当は、年間を通して採用活動に忙しくしている方も多いでしょう。求人サイトに広告を掲載したり、就職説明会を開催したり、内定者のケアをしたり…多くの時間とコストを採用活動に注ぎ込んでいる方も少なくありません。
多岐にわたる内定者フォローの中でも、特に効果が高いと言われているのが内定者懇親会です。内定者同士の交流の場になるだけでなく、人事担当や既存社員との関係性構築にも有効です。コロナ禍でオンライン内定者懇親会に切り替える企業も多数ありました。内定者と自社の双方にとって充実した時間になるよう、入念な準備のもと行う人も多いかもしれませんね。
しかし、「内定者懇親会の参加率100%」が叶わず、悩む人事担当もいます。
今回は内定者懇親会の参加率を上げる対策法をご紹介します。不参加理由なども交つつ、どうずれば参加率を上げられるのか考えてみましょう。
内定者フォローに役立つ情報まとめ
内定者のリアルな声
内定者懇親会の参加率を上げるためには、まず内定者の心のうちを知る必要があります。内定者のリアルな声があらわれているアンケートを参照し、本音を紐解きましょう。
内定承諾の背中を押すのは「既存社員や内定者同士の会話」と考えている内定者が約8割
株式会社学情では、2021年9月に「就職活動に関するインターネットアンケート」を実施しました。対象者は翌3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生です。
内定承諾に関する項目で、以下のような質問があげられています。
- 社員や内定者とリアルで話す機会があると、『内定承諾』を決断する際プラスになりますか?
この問いに対し、「はい」と答えたのは全体の84.9%。就活生の大多数が、入社前に社員や内定者とリアルに話す機会を求めていることがわかりました。
「内定後/入社前にあったらいいなと思うイベント」約4割が懇親会と回答
次に、タメニー株式会社が実施したアンケートでは、具体的な「内定後/入社前に参加したいイベント」が浮かび上がりました。
企業と内定者にそれぞれ以下の問いを投げかけました。
- 《企業》内定後/入社前に実施したほうがいいと思うイベントはありますか?
- 《学生》内定後/入社前にあったらいいなと思うイベントはありますか?
学生の回答の1位は「社内見学(50.4%)」。先輩社員が実際に働いている場所を見学することで、自分の入社後の姿をより明確にイメージできるからかもしれません。
次いで「同期との懇親会」(44.0%)、「上司や先輩との懇親会」(39.2%)という結果に。約4割の学生が、内定後/入社前のイベントでコミュニケーションを取りたいと考えているようです。さらに、リアルな交流の場や仕事風景を見ることで、入社意欲につながる内定者が多いことがよくわかります。
内定者が内定者懇親会に交流機会を求める理由
前項で話題に上った「社員と内定者がリアルで話す場」として、代表的なものが内定者懇親会です。人事担当は、内定者のニーズに応えられる機会をセッティングする必要があります。
では、内定者は具体的にどのような理由から、交流の場が欲しいと思っているのでしょうか。
主に以下3つの理由が挙げられます。
- 入社前の不安を解消・共有したい
- 同期との結束を深めたい
- 自分が入社する企業について学びを深めたい
理由その1:入社前の不安を解消・共有したい
新卒者の大半には社会人経験がありません。学生時代にアルバイトをした経験はあるものの、「初めて正社員として入社してやっていけるのか」「ビジネスマナーがきちんとできているかわからない。相手に不快に思われたら…」などと不安を抱えている内定者も多いでしょう。
リアルの交流の場を通して、このような入社以前に抱えている不安を解消したり、誰かと共有したいと考えている内定者も少なくありません。
理由その2:同期との結束を深めたい
「同期入社は貴重な存在だ」と考えている内定者も多いでしょう。年齢もほぼ一緒で、入社年度も同じ同期は、切磋琢磨する間柄にも、良い相談相手にもなり得ます。
しかし、(会社の規模にもよりますが)地方支社や海外営業所への転属があったり、自社の事業が複数にまたがっている場合、「入社後、同期とは全然会えない」というケースも少なくありません。勤務地や仕事内容が大きく違うと、そもそもコミュニケーション不足に陥りやすく、いつのまにか疎遠になることも珍しくないでしょう。
そのため「入社前の内定者懇親会や新卒者研修を通して、同期と関係性を築いておきたい」と考える内定者が多いのかもしれません。
理由その3:自分が入社する企業について学びを深めたい
内定者懇親会は、先輩社員などの既存社員と交流できる場でもあります。そのため、内定者懇親会について以下のように考えている内定者もいます。
- 就活中は聞けなかったことが質問できる
- 入社後の働き方などリアルな現場の声が聞ける
- 入社前に学んでおいたほうがいいことについてアドバイスがほしい など
このようにコミュニケーションを通じて学びが深まると感じる、モチベーションの高い内定者もいます。
なぜ?内定者懇親会に不参加の内定者/就活生
上記のアンケートや「交流の機会が欲しい」と考えている内定者の声を参考にすると、多くの内定者が内定者懇親会に対して前向きに感じられます。
しかし、「参加率が90%を下回る」などの現実があるのもまた事実です。では、内定者懇親会に参加しない内定者/就活生は、どのような事情を抱えているのでしょうか。
主に以下5つの理由が考えられます。
- 他社の選考が進んでいる
- 学校のテスト期間中
- そもそも入社意欲が低い
- 同期・先輩社員とのコミュニケーションに消極的
- プライベートな事情
不参加の理由その1:他社の選考が進んでいる
1つめは、他社の選考が進んでいるから。
新卒採用の場合、「2月頃からエントリーや説明会がスタートし、6月に内々定、10月に正式な内定が出る」のが一般的なスケジュールです。
しかし、選考の具体的なスケジュールはどの企業もまちまちです。
採用したいと思い、早く内々定/内定を出したとしても、その学生の第一希望の会社がまだ選考途中である場合、「同時進行で就活を進めたい」と考える就活生がほとんどです。内定者懇親会と他社の選考が同日だったら、後者を選ぶ学生も多いでしょう。
不参加の理由その2:学校のテスト期間中
学校のテスト期間を理由に参加を諦める学生もいます。中には、そのテストに卒業がかかっている学生もいるかもしれません。
前期・後期の2学期制の大学の場合、年に2回テストがあります。テストは約1週間程度、各期の期末に実施されます。そのため前期テストは7月中-下旬、後期テストは1月中-2月初旬に行われるのが一般的です(大学や学部によって異なる)。
内定者懇親会は、この時期を避けて行うのも良いでしょう。
不参加の理由その3:そもそも入社意欲が低い
入社意欲が低い学生は、内定者懇親会への参加率も低い傾向にあります。
例えば…
- 他社が第一希望
- 内定を獲得したものの他社の選考も出揃ってから入社する企業を決めたい
- 卒業後、別の進路も考えている(大学院への進学、留学など) など
「入社しないかもしれない会社なのに、内定者懇親会に行ってもな…」と考えているのかもしれません。
不参加の理由その4:同期・先輩社員とのコミュニケーションに消極的
逆に、「同期や先輩社員とのコミュニケーションに消極的」な学生もいます。話すのが苦手だったり、「(入社前に知っておきたいことは)選考を通して知り得た情報のみで十分だ」と考えている学生もいるかもしれません。
不参加の理由その5:プライベートな事情
冠婚葬祭やその他家庭の事情など、プライベートな理由で内定者懇親会を欠席する内定者もいます。
特に冠婚葬祭などは、なかなか日にちが読めないためいたし方ない事情だといえます。
内定者が参加したくなるイベント性の高い内定者懇親会
では、次に「内定者が参加したくなる内定者懇親会」の具体的な案についてご紹介します。まずは、イベント性の高い内定者懇親会です。
イベント性の高い内定者懇親会とは
一般的な内定者懇親会は、以下のような流れで行われることが多いです。
- 役員or代表の挨拶
- 会社のビジョンの共有
- 先輩社員の言葉
- 歓談タイム
- 質問タイム など
これらのプログラムは紋切り型で、多くの会社がやっている内定者懇親会です。決まった通りの流れでは、なかなか内定者懇親会というイベント自体のイメージがつきにくいだけでなく、「行かなくてもイベントの内容がなんとなく想像できるから行かなくてもいいかもな」と思われてしまう可能性も。
効果的な演出でイベント性を高める
内定者に「内定者懇親会への参加意義」を感じてもらうため、イベント性の高い内定者懇親会を開催する企業が増えています。
内定者懇親会のイベント性を高めるため、さまざまな演出を加えてみましょう。
例えば、以下のような演出があります。
- 映像(オープニング映像、会社紹介映像)
- ゲームやレクリエーション
- 料理、ドリンクの提供
- ゲストを呼ぶ
映像(オープニング映像、会社紹介映像)
内定者懇親会で先輩社員が出演している映像を放映。「あなたたちの入社を楽しみにしている」など一言メッセージを述べてもらう。
会社紹介映像では「工場見学」や「オフィスの風景」がわかるものを盛り込む。
ゲームやレクリエーション
チーム対抗戦ゲームや少人数で楽しめるレクリエーションを盛り込む。「内定者が一方的に人事担当や既存社員の話を聞く場」ではなく、「参加した全員が楽しめる場」にする。
料理やドリンクを準備する
内定者懇親会に料理やドリンクがあると、緊張感の緩和にもつながります。
「会社のイメージカラー色のドリンク」や「(食品メーカーの場合)会社の代表商品を使ったメニュー」を提供するのもいいですね。
ゲストを呼ぶ
内定者懇親会にゲストを呼び、トークセッションなどを行うのも効果的です。社外の著名人や文化人などをゲストに招き、社長と対談形式で話してもらうのもおすすめです。
内定者が参加したくなるコミュニケーション重視の内定者懇親会
交流機会を求めて内定者懇親会に参加する内定者もいます。過去の傾向や入社年度の浅い社員などに聞き取りをし、「コミュニケーション活性化を狙いとした内定者懇親会を開催したい」と考えている人事担当者も多いでしょう。
内定者懇親会でのコミュニケーションを通じて内定者に「充実した時間だった」と思ってもらうためには、意識的に交流機会をセッティングする必要があります。
緊張感を解くためのアイスブレイクを取り入れる
まずは内定者の緊張感を解くためのアイスブレイクを行うのが◎アイスブレイクとは、“初対面同士が緊張を解きほぐし、打ち解けるきっかけとなるアクション”のことです。
内定者懇親会におすすめのアイスブレイクは以下の記事で紹介しています。
先輩社員との交流の時間を設ける
まずは先輩社員との交流の時間です。先輩社員が参加する内定者懇親会を開催するケースも少なくありません。しかし「先輩社員の言葉」や「質問タイム」を設けているだけになっているケースが多いように思います。それだけでは、内定者に「先輩社員と話したいけどハードルが高い」「話しかけにくい」と感じさせてしまいかねません。
そのため、意図的に先輩社員との交流の時間を設けることが大切です。
例えば…
- グループワーク…内定者を少人数グループに分けて各グループに先輩社員を1名配置。レクリエーションを行う
- チーム対抗戦ゲーム…先輩社員と内定者をミックスした混合チームに分かれて、対抗戦ゲームを行う
- プレゼン対決…先輩社員と内定者で「模擬プレゼン」に挑戦する など
このようにコミュニケーションが取りやすい環境づくりをすることで、自然と会話が生まれます。
同期との交流の時間を設ける
上記のアンケートでもわかる通り、同期同士の絆を深めたいと考えている内定者も少なくありません。そのため、同期と積極的にコミュニケーションがとれる時間を作りましょう。
例えば…
- 他己紹介タイム…2人1組になって自己紹介しあい、10分後に「他己紹介タイム」として、相手のことを皆に向けて紹介する
- ワークショップ…内定者が数人ごとのグループに分かれ、課題に挑戦する など
参加人数が多ければ多いほど、発言しにくい・コミュニケーションをとりにくいと感じるももの。そのため、少人数で行うレクリエーションを取り入れるとよいでしょう。
内定者懇親会にはプチギフトが◎参加率&入社意欲が高まる
内定者懇親会の参加率を上げるために、プチギフトを活用するのもひとつの方法です。ただ単にお菓子や文房具などを配布しても、興味を引くことは難しいです。そのため、自社のアピールにもなるような品を贈るとよいでしょう。
- 会社ロゴ入りのクッキー
- イメージカラーの文房具
- (入社後も使えるような)タンブラーやカードケース など
当社ではプチギフトについてもご相談に乗っています。社内イベントで人気のプチギフトについて、以下の記事にまとめています。
プチギフトについて知りたい方必見!
内定者懇親会の参加率を上げる「お知らせメール」の書き方
内定者懇親会の内容が固まったら、内定者に告知する「内定者懇親会のお知らせメール」を作成します。
メールを作成する際にまず意識したいのが「内定者懇親会の内容がイメージできるメールかどうか」です。
誰しも、どんな内容か想像がつかない会に行くのは少し不安なもの。そのため、プログラムや会の雰囲気が伝わるメール文にできるよう心がけましょう。
以下の記事で、「内定者懇親会のお知らせメール」の具体的なメール例文を交えて紹介しています。
「内定者懇親会のお知らせメール」の具体的なメール例文をご紹介
内定者懇親会は複数回開催するのも手
内定者懇親会は、必ずしも1回でなければならないという決まりはありません。必要に応じて複数回開催してもいいでしょう。
以下のような目的から、2-3回に分けて行っても◎
- 学生のテスト期間を避ける
- プログラム内容を一部変更する(例:登壇者やゲストを変えるなど)
- 会の趣旨を変える(例:1回目は先輩社員との交流会、2回目は同期だけの懇親会など) など
当社では内定者懇親会の企画・運営代行も行っています。上記の他にも内定者懇親会の企画プログラムのノウハウがあります。
ぜひ1度お問合せくださいね。
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