こんにちは!NEO FLAG.です。
皆さんは「飲みニケーション」という言葉をご存知でしょうか?職場でのコミュニケーションツールとして長年親しまれてきた飲み会ですが、近年その在り方が問われています。
本記事では、飲みニケーションの功罪や、若者の飲み会離れの実態、そして新しいコミュニケーション形態について詳しく解説します。社内の絆を深めるためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
飲みニケーションとは
「飲みニケーション」とは、「飲み」と「コミュニケーション」を掛け合わせた造語で、お酒を介して行われる社内コミュニケーションの事。
主に仕事帰りや休日に、同僚や上司と共に飲食店で酒を酌み交わしながら親睦を深める活動を意味します。
日本の企業文化において長年重要視されてきた習慣で、仕事上の堅苦しい関係性を和らげ、本音でのコミュニケーションを促進する効果があるとされてきましたが、近年ではその在り方や必要性について議論が交わされることも多くなっているのも事実。
飲みニケーションの形態は、部署内での定期的な飲み会から、取引先との接待、新入社員歓迎会、忘年会や新年会といった季節的なイベントまで多岐にわたります。目的も単なる親睦から、情報交換、チームビルディング、ストレス発散など様々。
飲みニケーションのメリット
飲みニケーションには、職場の人間関係や業務効率の向上に寄与する様々なメリットがあります。ここでは、主な3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット1:コミュニケーションの促進
飲みニケーションの最大のメリットは、コミュニケーションの促進。お酒の力を借りることで、普段のオフィスでは見られない率直な意見交換や本音での会話が生まれやすくなります。
具体的には以下のような効果が期待できるでしょう。
- 心理的安全性の向上:お酒の席では上下関係が緩和され、普段言いにくいことも言いやすくなる
- 情報共有の活性化:仕事の話題から個人的な話まで、幅広い情報交換が自然と行われる
- アイデア創出の機会:リラックスした雰囲気の中で、新しいアイデアが生まれやすくなる
例えば、月に一度の部署横断的な飲み会で、異なる部署間のコミュニケーションが活性化し、新規プロジェクトのアイデアが生まれるといった事も珍しくありません。
メリット2:チームビルディングの強化
飲みニケーションは、チームの結束力を高める効果があります。普段のオフィスでは見られない一面を知ることで、お互いの理解が深まり、チームワークの向上につながるでしょう。
チームビルディング強化の具体的な効果:
- 信頼関係の構築:リラックスした環境で本音を話すことで、互いの信頼関係が深まる
- 共通体験の創出:楽しい時間を共有することで、チームの一体感が醸成される
- 個性の理解:仕事以外の話題を通じて、メンバーの個性や価値観をより深く知ることができる
NEO FLAG.では、チームビルディングを目的とした特別なイベントプログラムも提供。
飲みニケーションとは異なるアプローチで、より効果的なチームづくりをサポートしています。
メリット3:ストレス解消とリフレッシュ
飲みニケーションは、日々の仕事のストレスを解消し、心身をリフレッシュする機会としても重要。適度な飲酒と楽しい会話は、心理的なリラックス効果をもたらし、翌日からの仕事へのモチベーション向上にもつながります。
ストレス解消とリフレッシュの効果:
- 気分転換:仕事モードから離れ、リラックスした雰囲気で過ごすことが可能
- 愚痴の共有:同僚と仕事の悩みを共有することで、精神的な負担が軽減される
- 達成感の共有:プロジェクトの成功や目標達成を祝う場としても機能し、チームの士気を向上させる
ただし、飲みニケーションに頼りすぎずに、日常的なストレス管理も重要。
NEO FLAG.では、ストレス解消のためのミニイベントの企画など、日々のストレス管理をサポートするサービスも提供しています。
飲みニケーションのデメリット
飲みニケーションには多くのメリットがある一方で、見過ごすことのできないデメリットも存在します。ここでは、主な3つのデメリットについて詳しく解説。
これらのリスクを認識し、適切に対処することが、健全な職場環境づくりには欠かせません。
デメリット1:アルコール依存のリスク
飲みニケーションの最も深刻なデメリットの1つが、アルコール依存症のリスク。頻繁な飲み会参加が習慣化し、次第にアルコールへの依存度が高まっていく可能性があります。
アルコール依存のリスクに関する具体的な問題点:
- 健康被害:過度な飲酒は肝臓疾患や高血圧など、様々な健康問題を引き起こす可能性がある
- 業務パフォーマンスの低下:翌日の二日酔いや慢性的な疲労により、仕事の生産性が落ちる恐れがある
- 経済的負担:頻繁な飲み会参加は個人の経済的負担を増大させる可能性がある
アルコール依存症に関する統計:
項目 | 数値 |
日本のアルコール依存症患者数 | 約100万人 |
飲酒習慣のある成人の割合 | 男性 76.5%、女性 63.7% |
多量飲酒者の割合 | 男性 14.7%、女性 7.3% |
出典: 厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要」
このリスクを軽減するためには、飲酒を強制しない文化づくりや、アルコールに頼らないコミュニケーション方法の導入が重要です。
デメリット2:個人のプライバシー侵害
飲みニケーションでは、アルコールの影響もあり、個人のプライバシーが侵害されるリスクがあります。普段は話さないような個人的な話題や、仕事以外の私生活に関する情報が、意図せず共有されてしまう可能性があるのです。
プライバシー侵害に関する具体的な問題点:
- 不適切な質問:飲酒時の気の緩みから、相手のプライベートに踏み込んだ質問をしてしまうケース
- 情報の拡散:酔った勢いで話した個人情報が、意図せず職場全体に広まってしまう可能性
- 人間関係の複雑化:プライベートな情報の共有が、職場での人間関係を複雑にするケース
このリスクを軽減するためには、参加者全員がプライバシーの重要性を理解し、互いの境界線を尊重する文化を醸成することが大切。
また、飲み会の場でも適切な距離感を保つことができるよう、コミュニケーションスキルの向上を図ることも効果的です。
デメリット3:飲み過ぎによるトラブル
飲みニケーションにおける最も顕著なデメリットの1つが、飲み過ぎによるトラブル。
アルコールの影響で判断力が鈍り、通常では起こさないような問題行動を引き起こしてしまう可能性があります。
飲み過ぎによるトラブルの具体例:
- 言動の乱れ:普段は言わないような失言や、攻撃的な発言をしてしまうケース
- セクハラ行為:飲酒による判断力の低下から、不適切な身体接触や発言をしてしまうケース
- 暴力行為:酔った勢いで喧嘩や器物破損などの暴力行為に及んでしまうケース
- 帰宅トラブル:泥酔して帰宅できなくなる、または公共の場で寝込んでしまうケース
飲酒運転に関する統計:
年 | 飲酒運転による交通事故件数 |
2019 | 3,047件 |
2020 | 2,376件 |
2021 | 2,241件 |
出典: 警察庁交通局「令和3年における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」
これらのトラブルは、個人の評判を損なうだけでなく、会社全体のイメージダウンにもつながる可能性があります。また、法的責任を問われるケースもあり、深刻な結果を招く恐れもあるでしょう。
トラブル防止のためには、以下のような対策が効果的です。
- 適量飲酒の徹底:各自の適量を把握し、それを超えないよう心がける
- 飲酒ペースの管理:ゆっくりと飲むよう意識し、水分補給を忘れない
- 帰宅手段の確保:始める前に帰宅手段を決めておく。必要に応じてタクシーの利用を推奨する
若者かどうかに関係なく飲み会を敬遠する人の割合は高い
近年、飲み会を敬遠する傾向は若者に限らず、幅広い年齢層で見られるようになっており、この傾向は、ライフスタイルの変化や価値観の多様化、そして健康意識の高まりなどが背景にあると考えられます。
飲み会敬遠の理由は多岐にわたりますが、主なものとして挙げられるのは以下の通り。
- ワークライフバランスの重視の高まり
- 健康意識の向上
- コミュニケーション手段の多様化(SNSなど)
- 経済的な理由
- アルコールへの嗜好の変化
この傾向は、企業の飲みニケーション文化にも大きな影響を与えており、多くの企業が従来の飲み会中心のコミュニケーション方法を見直し、より多様で包括的なアプローチを模索するようになっています。
イベントプロデュースのNEO FLAG.では、こうした社会の変化に対応し、アルコールに頼らない新しい形の社内コミュニケーション促進イベントをご提案。例えば、チームビルディングワークショップやスポーツイベント、文化体験などを通じて、従業員同士の絆を深める機会を創出しています。
次の章では、飲み会が敬遠される具体的な理由について、さらに詳しく見ていきましょう。
飲み会が敬遠される背景には社会的/個人的要因あり
飲み会が敬遠される背景には、様々な社会的・個人的要因が絡み合っています。
ここでは、主な4つの理由について詳しく解説します。これらの理由を理解することで、より効果的で参加しやすい社内コミュニケーションの場を作るヒントが得られるでしょう。
理由1:プライベート時間の確保
現代社会において、プライベート時間の確保は多くの人にとって重要な課題。
ワークライフバランスの重要性が認識されるにつれ、仕事後の時間を自分自身や家族のために使いたいという欲求が高まっています。
プライベート時間を重視する理由:
- 家族との時間を大切にしたい
- 自己啓発や趣味の時間を確保したい
- 心身のリフレッシュを図りたい
- 副業や起業の準備をしたい
このような背景から、「仕事の延長」と捉えられがちな飲み会への参加を敬遠する人が増えています。特に、育児や介護などの家庭の事情を抱える従業員にとっては、飲み会への参加が大きな負担となる場合があるでしょう。
企業側の対応としては、以下のような取り組みが効果的です。
- フレックスタイム制度の導入
- リモートワークの推進
- 有給休暇の取得促進
- 飲み会以外のコミュニケーション手段の提供
理由2:アルコールが苦手
アルコールが苦手な人や、健康上の理由でアルコールを控えている人にとって飲み会は大きなストレスとなる可能性も。また、飲酒を強要する文化に対する批判も高まっており、こうした背景から飲み会を敬遠する人が増えています。
アルコールが苦手な理由:
- 体質的に合わない(アルコール分解酵素の不足など)
- 味や香りが苦手
- 過去の飲酒による不快な経験
- 宗教的な理由
アルコールを避けたい人への配慮として、以下のような対策が効果的です。
- ノンアルコール飲料の充実
- 飲酒を強要しない雰囲気づくり
- アルコールに頼らないイベントの企画
- 参加の自由度を高める(途中退席OKなど)
NEO FLAG.では、アルコールの有無に関わらず楽しめる社内イベントの企画をサポート。
例えば、創作活動を通じたチームビルディングプログラムは、アルコールが苦手な人も含めて全員が楽しめる内容となっています。
理由3:費用がかかる
経済的な理由も、飲み会を敬遠する大きな要因の1つ。特に若手社員や非正規雇用の従業員にとって、頻繁な飲み会参加は大きな経済的負担となる可能性があり、景気の不透明感や将来への不安から、不要な出費を控える傾向も見られます。
経済的負担を感じる背景:
- 給与水準の停滞
- 将来への不安(老後資金の準備など)
- 他の優先すべき出費の存在(住宅ローン、教育費など)
- 貯蓄志向の高まり
費用面での配慮として、以下のような対策が考えられます。
- 会社負担での飲み会の実施
- 低予算でのイベント企画(ランチ会など)
- 参加回数の適正化
- 飲み放題プランの利用
理由4:健康への懸念
健康意識の高まりは、飲み会を敬遠する大きな理由の1つ。
過度な飲酒が健康に及ぼす悪影響への認識が広まるとともに、生活習慣の改善や健康管理に積極的な人が増えています。
健康への懸念の具体例:
- 肝機能障害のリスク
- 睡眠の質の低下
- 翌日の体調不良や生産性の低下
- メタボリックシンドロームのリスク増加
- がんリスクの上昇
健康に配慮した取り組みの例:
- 健康的な食事オプションの提供
- スポーツイベントの開催
- 早めの開始・終了時間の設定
- 飲酒以外のストレス解消法の提案
これらの理由を踏まえ、次の章では職場での飲み会でうまく親交を深める方法について、具体的なアイデアを紹介していきます。
職場での飲み会でうまく親交を深める方法
飲み会を敬遠する傾向が強まる中、それでも職場のコミュニケーションツールとして飲み会を活用したい場合、どのような工夫が効果的でしょうか。
ここでは、参加者全員が快適に過ごせる飲み会の実現方法について、4つのポイントを解説します。
方法1:無理に飲ませない
飲み会で最も重要なのは、参加者の自由意思を尊重すること。アルコールを無理に勧めたり、飲めない人を疎外したりすることは、逆効果になるだけでなく、ハラスメントにもつながりかねません。
無理に飲ませない雰囲気づくりのポイント:
- ノンアルコール飲料の充実:
・種類豊富なソフトドリンクやモクテルを用意する
・ノンアルコールビールやワインなど、アルコール代替品も提供する
- 「飲まない選択」の尊重:
・幹事や上司が「飲まなくても大丈夫」と明言する
・飲酒を強要する言動を控えるよう、参加者全員に周知する
- 飲酒以外の楽しみの提供:
・美味しい食事やデザートにも注力する
・軽いゲームや会話のきっかけとなる話題を用意する
- 適切な席次の配置:
・飲む人と飲まない人を分けすぎない
・飲まない人同士で話が弾むよう配慮する
方法2:適度なゲームやアクティビティの導入
飲み会を単なる飲食の場にとどめず、参加者全員が楽しめるゲームやアクティビティを導入することで、より活発なコミュニケーションを促進可能。ただし、強制的な参加や過度に競争的な内容は避け、気軽に楽しめるものを選ぶことが重要です。
効果的なゲーム・アクティビティの例:
- アイスブレイクゲーム:
・自己紹介ビンゴ
・2真1偽(自分に関する3つの文のうち1つだけ嘘を混ぜる)
・ジェスチャーゲーム
- チーム対抗クイズ:
・会社や業界に関するトリビアクイズ
・一般常識クイズ
・写真当てクイズ(社員の子供時代の写真など)
- 創作活動:
・チーム対抗ロゴデザイン
・即興ストーリーテリング
・折り紙チャレンジ
- 軽いスポーツ・身体活動:
・テーブル卓球
・ダーツ
・簡単なストレッチや体操
これらのアクティビティを通じて、普段の業務では見られない参加者の一面を知ることができ、新たな人間関係の構築にもつながるでしょう。
方法3:全員が楽しめる雰囲気作り
飲み会の成功の鍵は、参加者全員が心地よく過ごせる雰囲気づくり。特定の人だけが盛り上がったり、逆に取り残されたりすることのないよう、配慮が必要です。
全員が楽しめる雰囲気作りのポイント:
- 多様性の尊重:
・年齢、性別、職位、雇用形態などに関係なく、全員が対等に参加できる環境を整える
・個人の趣味や特技を活かせる場面を作る
- コミュニケーションの促進:
・話しやすい座席配置(円卓や小グループ制など)
・定期的な席替えで多くの人と交流できるようにする
・会話のきっかけとなる話題カードを用意する
- 適切な時間管理:
・開始・終了時間を明確にし、厳守する
・途中退席を認め、それを肯定的に捉える雰囲気を作る
・適度な休憩時間を設ける
- 快適な環境づくり:
・適切な室温や照明の調整
・BGMの選曲に配慮(ボリュームや曲調)
・禁煙・分煙の徹底
- フィードバックの収集と反映:
・匿名でのアンケート実施
・次回のイベント改善に活かす
NEO FLAG.では、こうした細やかな配慮を取り入れたイベント運営をサポート。
例えば、参加者の属性や希望を事前に収集し、最適な座席配置やプログラム構成を提案するサービスや、イベント後のフィードバック分析と改善提案なども行っています。
方法4:飲み会の頻度を抑える
飲み会の質を高めるためには、むしろその頻度を抑えることが効果的な場合も。頻繁すぎる飲み会は、参加者の負担増加や慣れによるマンネリ化を招く恐れがあります。
飲み会の頻度を適切に保つためのアイデア:
- 目的別の開催:
・歓送迎会や決算報告会など、明確な目的がある場合に限定する
・日常的なコミュニケーションは他の方法で補完する
- 季節イベントの活用:
・花見、ビアガーデン、忘年会など、季節に応じたイベントを中心に開催
・年間スケジュールを立て、計画的に実施する
- 代替イベントの導入:
・ランチ会やティータイムミーティングの実施
・スポーツ大会や文化活動など、飲酒を伴わないイベントの企画
- オンラインイベントの活用:
・リモートワーク環境下でのバーチャル飲み会
・オンラインゲーム大会や趣味の共有会など
- 小規模・分散開催:
・大規模な全体会よりも、部署やチーム単位での小規模開催を増やす
NEO FLAG.では、企業の状況や目的に応じて、最適な頻度とバリエーションを持たせたイベント計画の立案をサポート。
例えば、四半期ごとの大規模イベントと月次の小規模イベントを組み合わせたり、オンラインとオフラインのハイブリッド型イベントを提案したりと、柔軟なアプローチで企業のニーズに応えています。
これらの方法を適切に組み合わせることで、参加者全員が楽しめる、そして本当の意味でのコミュニケーション促進につながる飲み会を実現することができるでしょう。次の章では、実際にあった飲みニケーションの成功例を紹介し、効果的な実践方法をさらに具体的に見ていきます。
実際にあった飲みニケーションの成功例
飲みニケーションは、適切に実施すれば組織にとって大きな価値をもたらす可能性があります。ここでは、実際にあった飲みニケーションの成功例を3つ紹介し、それぞれのケースから学べる教訓について解説します。
成功例1:プロジェクト成功につながった飲み会
ある大手IT企業では、重要な新規プロジェクトの立ち上げ時に、チームメンバー全員参加の飲み会を開催。この飲み会では、以下のような工夫が施されました。
- アルコールとノンアルコールの選択制
- プロジェクトの目標や課題をテーマにしたディスカッションゲーム
- チームビルディング要素を含んだアクティビティ
- 全員が発言できる機会の創出
結果:
- チームメンバー間の信頼関係が深まった
- プロジェクトの目標に対する共通理解が促進された
- 普段の会議では出なかった斬新なアイデアが生まれた
- プロジェクトの進行が円滑になり、最終的に大きな成功を収めた
教訓:
- 飲み会に明確な目的を持たせることの重要性
- 飲酒の有無に関わらず全員が参加できる工夫の必要性
- リラックスした雰囲気が創造性を引き出す可能性
成功例2:新入社員の早期定着に寄与した事例
ある中堅製造業企業では、新入社員の早期戦力化と定着率向上を目指して、入社後3ヶ月間にわたる「メンター制度付き飲みニケーションプログラム」を実施。
プログラムの特徴:
- 月1回の頻度で、新入社員とメンターが参加する少人数制の飲み会
- 毎回テーマを設定(例:仕事の悩み相談、キャリアプラン討議)
- アルコールは控えめに、食事とコミュニケーションを重視
- 役職や年齢に関係なく自由に発言できるルール作り
結果:
- 新入社員の孤立感が軽減された
- 仕事上の疑問や不安を気軽に相談できる関係性が構築された
- メンターとの信頼関係が深まり、業務効率が向上
- 新入社員の1年後の定着率が前年比20%向上
教訓:
- 継続的なコミュニケーションの場の重要性
- 少人数制による深い関係性構築の効果
- 明確なテーマ設定による建設的な対話の促進
成功例3:部署間の連携強化に役立ったケース
ある大手小売業では、異なる部署間の連携不足が課題となっていました。そこで、部署横断型の「クロスファンクショナル飲みニケーション」を企画。
企画の特徴:
- 異なる部署から参加者を募り、多様性のあるグループを形成
- 部署の枠を超えたチーム対抗ゲームの実施
- 「他部署との協力で解決したい課題」をテーマにしたブレインストーミング
- 飲食だけでなく、創造的なワークショップ要素も取り入れる
結果:
- 部署間の相互理解が深まった
- 新たな協力体制や共同プロジェクトのアイデアが生まれた
- 日常業務での部署間コミュニケーションが活性化
- 顧客サービスの質が向上し、売上増加につながった
教訓:
- 飲みニケーションを通じた組織の縦横のつながりの強化
- 創造的な活動と飲食を組み合わせることの効果
- 多様な視点の交換がイノベーションを促進する可能性
これらの成功例から、飲みニケーションが単なる懇親の場ではなく、組織の課題解決や成長のための重要なツールとなり得ることがわかります。次の章では、反対に飲みニケーションの失敗例を見ていくことで、避けるべき落とし穴についても学んでいきましょう。
実際にあった飲みニケーションの失敗例
飲みニケーションが成功すれば組織に大きな利益をもたらす一方で、適切に管理されない場合は深刻な問題を引き起こす可能性も。ここでは、実際にあった飲みニケーションの失敗例を3つ紹介し、そこから学べる教訓について解説します。
失敗例1:セクハラ問題に発展したケース
ある中規模のサービス業企業で、部署の忘年会がセクハラ問題に発展し、会社全体に大きな影響を与えた事例があります。
状況:
- 酒の勢いで上司が部下に不適切な身体接触を行った
- 周囲も酔っていたため、その場では誰も制止しなかった
- 被害者が翌日、人事部門に相談し問題が表面化
- SNSで情報が拡散し、会社の評判が大きく低下
結果:
- 加害者の懲戒解雇
- 被害者の退職
- 会社の信用失墜による業績悪化
- 全社的なハラスメント研修の実施
教訓:
- アルコールが判断力を鈍らせることへの認識の重要性
- ハラスメント防止のための明確なガイドラインの必要性
- 問題行動を見逃さない、制止する勇気の大切さ
- 飲み会の場でも常に適切な行動を心がける重要性
失敗例2:飲み過ぎて体調を崩した事例
大手金融機関の新人歓迎会では、新入社員が飲み過ぎて救急搬送される事態が発生しました。
状況:
- 上司や先輩社員からの度重なる飲酒の勧めを断れなかった
- ペースメーカーの役割を果たす人がいなかった
- 新入社員の体調変化に誰も気づかなかった
- 意識不明で救急搬送され、一時は重体に
結果:
- 新入社員の長期入院による戦力損失
- 会社の安全配慮義務違反として訴訟問題に発展
- マスコミ報道による企業イメージの低下
- 飲み会文化の全面的な見直しを迫られる
教訓:
- 強制的な飲酒の危険性
- 参加者の体調管理の重要性
- 飲酒のペース配分を管理する役割の必要性
- 新入社員など、立場の弱い参加者への配慮の重要性
失敗例3:プライバシーの侵害が問題化したケース
IT企業の部署内飲み会で、プライバシーの侵害が問題となり、チーム内の人間関係が悪化した事例があります。
状況:
- 飲酒の影響で、ある社員の個人的な情報が話題に上がった
- その情報がSNSに投稿され、拡散してしまった
- 情報を暴露された社員が強い精神的ショックを受けた
- チーム内の信頼関係が崩れ、業務にも支障をきたした
結果:
- 被害者の社員が休職
- 情報を拡散した社員への処分
- チームの生産性が大幅に低下
- 全社的なSNS使用ガイドラインの策定と周知
教訓:
- アルコールによる判断力低下がプライバシー侵害につながる危険性
- SNSの適切な使用に関する教育の重要性
- 他人の個人情報を扱う際の慎重さの必要性
- 職場の人間関係における信頼の重要性と、それを損なうことの深刻さ
これらの失敗例から、飲みニケーションには様々なリスクが潜んでいることがわかります。しかし、適切な準備と管理があれば、これらのリスクを最小限に抑えることが可能です。
次の章では、これまでの成功例と失敗例から学んだ教訓を踏まえ、飲みニケーションの在り方について総括的な考察を行います。
お酒の力を借りてのコミュニケーションは諸刃の剣
これまで見てきた成功例と失敗例から、飲みニケーションには大きな可能性とリスクの両面があることがわかります。
お酒の力を借りたコミュニケーションは、適切に管理されれば組織に大きな利益をもたらす一方で、管理を誤ればさまざまな問題を引き起こす可能性がある、まさに「諸刃の剣」と言えるでしょう。
飲みニケーションの両面性
メリット | デメリット |
コミュニケーションの活性化 | ハラスメントのリスク |
チームビルディングの促進 | 健康被害の可能性 |
ストレス解消 | プライバシー侵害の危険性 |
創造性の向上 | 強制参加による不満 |
部署間連携の強化 | 費用負担の問題 |
これらを踏まえ、今後の飲みニケーションの在り方について、以下のポイントを提案します。
- 目的の明確化:
・単なる懇親ではなく、具体的な目的を設定する
・参加者全員でその目的を共有する
- 多様性への配慮:
・アルコールを飲まない選択を尊重する
・様々な参加形態を用意し、強制感をなくす
- 安全性の確保:
・ハラスメント防止ガイドラインの策定と周知
・飲酒ペース管理や体調管理の仕組みづくり
- 代替手段の検討:
・アルコールに頼らないコミュニケーション方法の模索
・オンラインツールの活用
- コンプライアンスの徹底:
・プライバシー保護に関する教育
・SNS使用ガイドラインの策定
- 継続的な改善:
・参加者からのフィードバック収集
・定期的な見直しと改善
結論として、飲みニケーションは決して否定されるべきものではありませんが、その実施には十分な配慮と工夫が必要です。時代とともに変化する社会のニーズや価値観に合わせて、コミュニケーションの形も進化させていく必要があるでしょう。
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今後も変化し続ける社会において、人と人とのつながりの重要性は変わりません。アルコールの有無に関わらず、お互いを尊重し、理解を深め合える、そんな健全なコミュニケーション文化の構築に向けて、私たちは努力を続けていきます。
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